
健康診断で血糖値が高い場合、受診は必要?
気になる糖尿病の検査や診断基準、血糖値を下げる方法について解説
健康診断で血糖値の異常を指摘され、「糖尿病かも?」と気になっていませんか。
健康診断で要再検査や経過観察という結果でも、どうすればいいかよく分からずにお困りの方も多いのではないでしょうか。
今回は、糖尿病を調べるときの受診先や検査、血糖値を下げるための対策について解説します。
一般的に健康診断では、糖尿病の診断のために「空腹時血糖値」を測定します。
空腹時血糖値126㎎/dl以上は異常となり、糖尿病が疑われます。
糖尿病は血液中の糖(ブドウ糖)が増え、高血糖が持続している状態で、初期には症状がほとんどなく進行し、発見が遅れやすい病気です。
健康診断で血糖値の異常を指摘された場合には、血糖値を下げるための生活改善に取り組み、医療機関で受診して糖尿病かチェックすることが最善です。
糖尿病かどうかを詳しく調べるには、糖尿病専門医が診療する「糖尿病内科」を受診し、検査を受けることをおすすめします。
一般的な「内科」でも検査は可能ですが、糖尿病に特化した内科や糖尿病内科では専門的な検査と治療を受けることができます。
主に糖尿病診断のために血液検査が行われます。その中でも空腹時血糖値とHbA1cは大きな指標になります。
〈血液検査〉
▶空腹時血糖値
10時間以上の空腹時の血糖値
▶随時血糖値
食事時間関係なく測定した血糖値
▶75gOGTT血糖値
空腹時に75gのブドウ糖を飲み、30分後、1時間後、2時間後に採血した血糖値
▶HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
過去1~2か月の血糖値の状態を反映します
食事や運動などの生活習慣の改善で血糖値を下げることができます。
血糖値が高い方は、まず普段の生活習慣を見直してみましょう。
血糖値を下げる「食事」「運動」の方法をご紹介します。
〈食事〉
● 糖質を摂りすぎない
血糖値は主に食事の中の糖質(炭水化物)により上昇します。
実は、主食(白米、パン、麺など)で糖質を摂りすぎている場合が多くみられます。
血糖値が高い方は、主食で糖質を摂りすぎていないか見直してみましょう。
-1食の目安量-
☆白米なら普通盛り1膳(150g)
☆食パン1枚(6枚切り)
● 食べる順番の工夫「おかず➞主食(ごはん)の順に食べる」
食事は肉や野菜、海藻、きのこなどのおかずから先に食べましょう。
食べる順番を工夫することで、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
● よく噛んで食べる
よく噛み、早食いを防止しましょう。
よく噛むことでインスリンの適切な分泌を促すホルモン「GLP-1」が増えるという報告があり、食後の高血糖を抑える効果が期待できます。
〈運動〉
●「継続できる運動」をする
体を動かすことで血液中の糖が筋肉へ運ばれ、エネルギーとなって消費されるため血糖値は下がります。
仕事が忙しくてなかなか時間がとれない方は、「エレベーター・エスカレーターをできるだけ使わずに階段を利用する」「家までの道のりを少し遠回りして歩く」など、日常生活に取り入れやすいことから始めて、継続しましょう。
● 食後に運動する
一般的に食後~1時間後に血糖値がピークになるため、食後1~2時間で運動するのが最も効果的です。
食後に10分程度ウォーキングをするなど軽い運動でも食後の高血糖を抑える効果が期待できます。

糖尿病は初期には症状がなく進行し、さまざまな合併症を引き起こす病気です。
健康診断で「血糖値が高い」と指摘されたら放置せずに、専門医療機関への受診とすぐに生活習慣の改善を始めることが大切です。
なかなか受診できない方、生活習慣の改善方法がわからずにお困りの方には、“血糖値チェックサービス”の活用をおすすめします。
“血糖値チェックサービス”は簡易的な血糖測定器で血糖値をチェックし、データを共有することで血糖値に応じた食事や運動のアドバイスが受けられるサービスです。
いつでもタイムリーな血糖値や1日の血糖値変化を知ることができ、自身に合った生活習慣の改善方法がわかります。
まずは専門のサービスを利用して、血糖値改善に有効な食事と運動に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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